台湾の古都・台南は、訪れる人をやさしく包み込むような独特の雰囲気を持っています。
華やかな観光名所が集まる台北とはまた違い、台南は時間の流れが少しだけゆっくりに感じられる場所。
古い街並みの中に暮らしの息づかいがそのまま残り、街を歩くだけで「ここでしか味わえない空気感」に心を奪われます。
人々は親しみやすく、観光客にも自然体で接してくれるので、まるで第二の故郷に帰ってきたような安心感があります。
台南の魅力は、歴史と日常が心地よく溶け合っていること。
長い年月を重ねた建物や路地裏には物語が息づき、その一方で市場や屋台から漂う香りが旅人の五感を刺激します。
華やかさよりも穏やかさが際立ち、歩けば歩くほど「自分のペースで旅を楽しめる街」だと気づくはずです。
観光のために整えられたものではなく、人々の暮らしの延長線上にある風景だからこそ、心に残る深い体験になるのです。
また、台南は台湾の中でも特に「食の都」として知られ、食べることそのものが旅の大きな楽しみになります。
名物料理を求めて朝から夜まで食べ歩くもよし、ふらりと入った小さな食堂で地元の人に混じって食事を楽しむのもまた格別。
特別な計画を立てなくても、その日の気分で歩き、出会ったものを味わうだけで、旅の充実感を存分に味わえます。
今回の記事では、美術館・博物館に焦点を置いて、人気・おすすめの場所を8箇所紹介していこうと思います!
限りある旅行の時間を有効活用できると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
では、まず最初に、今回の前提条件ですが、、、
- 今回は「美術館・博物館」に焦点を置いて、8箇所紹介しています。
- 「美術館」「博物館」に分けて、分かりやすくまとめています。
- 「台南」全体を対象地域としています。
台南の他の記事は、以下でまとめています。
参考にしてみて下さい!
美術館
高雄市立美術館
1994年設立、鼓山区の旧内惟埤湿地を再整備した文化公園内にある南台湾で最も重要な公立美術館の一つです。
5階建ての展示棟に加え、子供美術館や屋外彫刻公園、約41ヘクタールの広大な展示庭園を有し、自然とアートが調和した環境が特徴です。
毎年「高雄獎」や国際展も開催し、台湾やアジアの現代美術を紹介する役割を担っています。
アクセスも良く、JRや捷運の美術館駅から直結。多世代が楽しめる芸術空間となっています。
- 住所
No. 80號, Meishuguan Rd, Gushan District, Kaohsiung City, 台湾 80460 - 営業時間
9時30分~17時30分 - 定休日
月曜日 - 価格帯
チケットはTrip.comが最安値で、500円/人程度となっています
金馬賓館 ALIEN Art Centre
1967年に国軍兵士と家族が金門・馬祖への行き来で宿泊するために建設された元軍人宿舎でした。
1998年以降は放置されていたものの、2018年にALIEN Art Centreとして現代美術館へと生まれ変わりました。
館内は3フロア構成で、常設展・企画展に加え2階にはギャラリーラウンジ「ALIEN Café」があり、入場チケットは飲食代として使えるユニークな仕組みを導入。
建築の無骨さを残したモダンな照明空間が特徴で、光と影を巧みに活かした展示構成は、山と海を背景に佇むこの場所ならではの非日常感を生み出します。
2025年には「天穹之眼」など注目アート展も開催予定で、芸術愛好家にとって高雄随一の現代アート空間として注目を集めています。
- 住所
No. 111號, Gushan 1st Rd, Gushan District, Kaohsiung City, 台湾 80444 - 営業時間
10時00分~18時00分 - 定休日
月曜日 - 価格帯
チケットはkkdayが最安値で、600円/人程度となっています
博物館
The Center of Old Fongshan City History
2018年3月3日にオープンした歴史文化施設です。
台湾最初の城壁都市・鳳山古城の300年の歴史を、AR・VRや光と映像を使った約8分のインタラクティブな展示で直感的に体験できます。
1階は市街のジオラマを中心に、2階はVR体験や映像による歴史解説が配置されており、遊び心ある技術演出で年代を超える旅が可能です。
四方に再現された東西南北の城門や、美しい庭園との調和も印象的です。
内部には知識豊富なスタッフがおり、ガイドツアー参加者から「ARで古城を見られ、旧市街を理解しやすくなった」と好評です。
郷土史を深く知る場として、地元と観光客双方に支持されています。
- 住所
813 台湾 Kaohsiung City, Zuoying District, 龜山巷157-2號 - 営業時間
11時00分~17時00分 - 定休日
月曜日 - 価格帯
チケットの購入は現地のみで、$50/人程度となっています
衛武営国家芸術文化センター
2018年10月13日に正式開館した南台湾初の国家級文化施設で、世界最大級の単一屋根構造を持つ複合劇場です。
設計はオランダのFrancine Houben氏、ガジュマルの木陰をモチーフに建設され、環境との調和を重視しています。
オペラ、音楽、劇など4つのホールと3万人収容の屋外劇場を一体化し、音波的フォルムは船と海を連想させるデザインです。
音楽ホールにはアジア最大級のパイプオルガンが設置されており、至高の音響体験を提供します。
「包摂性」と「持続可能性」が理念とされ、劇場は都市と生活を結ぶ接点として位置づけられ、市民や国際的な芸術家を引き寄せる拠点になっています。
- 住所
No. 1號, Sanduo 1st Rd, Fengshan District, Kaohsiung City, 台湾 830 - 営業時間
11時00分~20時00分 - 定休日
無し - 価格帯
入場料無料
內惟藝術中心
高雄美術館・歴史博物館・映画館の3館合同運営による新たな芸術生活複合施設です。
劉培森氏の設計による白い帯状の軽量建築群は、柴山の山並みに呼応する有機的な外観で、緑地と一体化しています。
建物内には展覧スペース、修復室、親子向け映画館、文創ショップ、カフェなどがあり、展示だけでなく「アートの修復現場」をガラス越しに観られるのが最大の特徴です。
屋内外の通路が継続的につながり、自然光を取り入れる設計で、訪問者に居心地の良さと発見を提供します。
地域の歴史文化とアートを日常の中に溶け込ませた設計思想が感じられ、ファミリーから芸術愛好家まで幅広い層に親しまれています。
- 住所
No. 329號, Makadao Rd, Gushan District, Kaohsiung City, 台湾 804 - 営業時間
11時00分~21時00分 - 定休日
月曜日 - 価格帯
チケットの購入が現地のみとなっています
高雄市立歴史博物館
歴史文化の拠点で、1939年に日本統治下の市役所として建設された重厚な帝冠様式の建築が特徴です。
1998年に歴史博物館として開館し、以降「台湾初の地方自治体運営博物館」として歴史的な価値を維持し続けています。
建物内部では、鉄道文化や眷村移民、二二八事件など多様なテーマを通じて高雄の都市発展や人々の生活を深く学べます。
愛河沿いのロケーションも美しく、観光にも便利な立地です。
静かな歴史空間として、街の過去と現在を結びつける象徴的なスポットです。
- 住所
No. 272號, Zhongzheng 4th Rd, Yancheng District, Kaohsiung City, 台湾 803 - 営業時間
9時00分~17時00分 - 定休日
月曜日 - 価格帯
入場料無料
國立科學工藝博物館
1997年に開館した南台湾初の国立応用科学博物館で、高雄市三民区に位置する大規模施設です。
北館・南館に分かれ、交通、航空宇宙、光電、ナノテクなど多様な展示テーマを取り扱い、体験型の展示や大スクリーンの3Dシアターも備えています。
敷地内には全天候型の屋外展示スペースもあり、ご家族向けの科学体験と学習の場として人気です。
台鐵や捷運のアクセスも良く、科学への興味を育む学びの拠点となっています。
- 住所
No. 720號, Jiuru 1st Rd, Sanmin District, Kaohsiung City, 台湾 807 - 営業時間
9時00分~17時00分 - 定休日
月曜日 - 価格帯
チケットはTrip.comが最安値で、600円/人程度となっています
高雄市客家文物館
1998年に開館した、日本統治や戦後の客家生活文化を保存・発信する施設です。
赤瓦と琉璃瓦の三合院建築を模し、敷地には香花歩道や水辺、演舞スペースが整備されていて、庭園散策と展示見学を両立できます。
館内では農具や伝統衣装、祭具などの展示に加え、餅つきや絵馬作りなどの体験教室も開催。
客家語や民謡の学習教室、出版図書館も備え、地域の言語・文化保存に深く関わる役割を担っています。
地元客家コミュニティとの連携イベントも盛んで、子どもから高齢者まで幅広い層が訪れ、生活文化の継承の場として機能しています。
- 住所
No. 215號, Tongmeng 2nd Rd, Sanmin District, Kaohsiung City, 台湾 807 - 営業時間
9時00分~17時00分 - 定休日
日曜日 - 価格帯
入場料無料
台南の他の記事は、以下でまとめています。
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