今回の記事ではロンドンの家探し事情についてまとめてみました。
家探しはタイミングが重要なのもあって、バタバタするもの。家探しをする前に知っておいた方が良い知識や家探しの方法や必要な準備を解説していきたいと思います。
私は3週間は「Angel Station」の近くのホステルに住み、その間に家探しをしました。Angelは比較的治安も良く、最初にこの場所を選んで良かったと思っています。
また、運よく3週間で家を決めることができましたが、家に入居する時期が早まったり、逆に遅くなったりすることもあるので、2週間程度を目安に最初のホテルやホステルを予約しておくことおすすめします。
2024年9月末に渡航したばかりなので、是非参考にしてもらえると嬉しいです。
では、まず最初に、今回の前提条件ですが、、、
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ロンドンの記事は、以下でまとめています。
参考にしてみて下さい!
家探しのツールと事前知識
家探しの方法とは?
ロンドンに到着したら、すぐに家を探し始めましょう!
「Spare Room」という家探しサイトが1番人気ですが、他のサイトもあるので、一覧にまとめてみました。
最終的に「Spare Room」で見つけた家に住むことに決めましたが、街の不動産屋さんを訪ねてみたり、Facebookから家を探したり色々な手段を使って家を探していました!
不動産屋さんに聞いた話によると、ロンドンの学校が9月スタートの関係で、その時期に合わせて良い物件がどんどん埋まっていくみたいです。遅くても9月ごろに渡航した方が家が見つかりやすいかもしれません。
▼家探しツール一覧
- Spare Room
多くの人が利用することが多い家探しツール。まずはこのサイトを使って探してみるのがおすすめ。有料会員になると、入居募集を開始したばかりの優良物件オーナーと連絡を取ることが可能になります。課金する金額はそこまで高くないので、家探しに苦戦している場合は、有料会員になるのも1つの手段です。
→有料会員の値段は、7日間(£12.99)、14日間(£23.99)、28日間(£25.98)、6ヶ月間(£99)となっています。 - Rightmove / OnTheMarket
多くの物件を取り扱っているサイト。ただ、値段が少し高めの物件が多いので、学生というよりは駐在の方におすすめのサイトかもしれません。 - OpenRent
多くの物件を取り扱っているサイト。多くはないですが、Zone2、Zone3であれば、比較的金額の安い物件が見つかるかもしれません。 - MixB
家探しや仕事探しに利用しやすい、日本人向けのサイト。全て日本語ではありますが、掲示板みたいな作りになっているので、少し探しにくい印象があります。
こちらのサイトでは仕事探しをはじめ、日本人コミュニティーやイベントの告知、注意喚起情報なども発信されているので、日本人にとっては要チェックのサイトとなります。 - カウチサーフィン
無料で宿泊ができる旅行者にぴったりのサイト。長期間の滞在先としては難しい印象がありますが、とにかく家賃を安く抑えたい人は、一度サイトを見てみると良いと思います。 - Zoopla
物件数は少なめですが、たまに安い物件がある場合があるので、見てみるのも良いと思います。
どんな家に住むのか?
ロンドンで家賃を抑えて暮らしたい場合は、基本的にシェアハウス(Share Flat)で暮らすことになります。
シェアハウスと言っても、人数や規模は様々。私が住んでいるのは9人のシェアハウスで、キッチンとシャワーは共用で、フラット内に2つずつあります。3人程度の少人数のシェアハウスもあるので、予算と自身の暮らしやすさを考えながら家を探してみるのが良いと思います。
人によってはホームステイのような感じで、イギリスのご家庭で空いているスペース1室を借りて住んでいる人もいます!
▼家の種類
- Studio Flat
ワンルームアパート - Flat Share
個人の部屋があって、キッチン・トイレ・バス共用のシェアハウス - En-suite
個人の部屋・トイレ・バスがあって、キッチン共用のシェアハウス
家賃の相場は?
ロンドンで1番お金がかかるのが「家賃」。
ネット上で家賃の相場を調べてみると、月20万円(月1,000£)以上が当たり前の世界です。
Zone1の家賃相場が1番高く、中心地から離れれば離れるほど家賃は低くなっていきます。
▼Zoneとは?
ロンドンは交通費も高く、仕事をしていたとしても交通費は自腹なことがほとんどです。そのため、比較的仕事も見つかりやすく、暮らすのに便利な、Zone1〜Zone2のエリアで家探しをする人が多いのが現状です。
高すぎて中心地には暮らせないと思っている人もいるかもしれませんが、私が住んでいるシェアハウスは、光熱費別で月11万円(月550£)程度となっており、光熱費を含めても月12〜13万円(月600£〜650£)程度です。私のケースはかなりラッキーなものの、長くロンドンに住んでいる人ほど、Zone1でも月13〜16万円(月650£〜800£)で暮らしています。
何かしら妥協は必要だと思いますが、Zone1〜Zone2で暮らしたい場合は、まずは、月650〜800£を目安に家探しをしてみてください。
また、事前に家探しのツールを使用して、どの立地でどれくらいの金額を目標に家を探していくのか目星をつけておくと、渡航した時に家を探しやすいと思います!
▼家賃相場を確認する方法
① Spare Roomをネット上で検索。その後、自分の住みたいエリアを入力。
② マップを開く。
③ 地図上でどのエリアにどんな物件があるのかを探す。
家探しをする上での条件とは?
日本でも同じだと思いますが、家を探す上で譲れない条件がいくつかあると思います。
まずは、家を探す前に、自分の中で譲れない条件を作っておいた方が家を探しやすいと思うので、参考にしてみてください。
▼私の家探しの条件
- Zone1またはZone2に住みたい。
- 比較的治安が良いエリアに住みたい。
- 引越し回数を少なくしたいので、最低1年程度同じ場所に住みたい。
- 交通費節約のため、学校まで徒歩30分〜40分圏内で探したい。
- 家具付きが良い。
- 家賃が月700£以下で、できれば月600£が良い。
- 気が合わなかったら大変なので、できれば大家さんが同じ家にいない方が良い。
私は上記のような条件で家を探しましたが、人それぞれ条件は違うと思います。
以下のチェック項目一覧を参考にしながら、家探しで譲れない条件を作っておきましょう。
▼家探しをする上でのチェック項目一覧
- Availability
Available(入居可能日)
Minimum term(最低入居期間)
Maximum term(最大入居期間) - Extra cost
Deposit(デポジット)
Bills included?(光熱費などが含まれているか?) - Amenities
Furnishings(家具)
Parking(駐車場)
Garage(ガレージなど)
Garden/Patio(庭など)
Balcony/Roof terrace(バルコニーなど)
Disabled access(障害者対応)
Living room(リビング)
Broadband included?(インターネットが含まれているか?) - Current Household
Housemates(人数)
Total Rooms(部屋)
Ages(年齢層)
Smoker?(喫煙者)
Any pets?(ペット)
Language(言語)
Occupation(職業)
Gender(性別) - New Housemate Preferences
Couples OK?(カップル可否)
Smoking OK?(喫煙可否)
Pets OK?(ペット可否)
Occupation(職業の縛り)
References?(十分な支払いが可能か証明する書類)
Min age(最低年齢)
Max age(最高年齢)
Gender(性別の縛り)
治安が良いエリアはどこ?
治安の良いエリアがどこなのか、知りたい人も多いと思います。
ただ、治安が良いからと言って、スリなどの犯罪が0ということはないので、必ず内見に行って、どんなエリアなのかよく観察しましょう!
▼人気のエリア
- Ealing/Acton
日本人の駐在員がよくいるエリア。日本人が集まるロンドンのイベントに参加した時に、このエリアに住んでいる人が多かった印象です。 - Putney
テムズ川より南側にある地域は、北側よりも治安が悪いと言われていましたが、現在は南側のエリアの治安が改善されてきているようです。 - Hackney
このエリアに住んでみたいという日本人の子が何人かいたので紹介。Brick Lane(ブリックレーン)にも比較的近いので、洋服が好きな人には得におすすめします! - Islington/Camden
Zone1とZone2の境目ぐらいのエリア。冒頭にも書いた通り、家が決まる前の間はAngel駅の近くにあるホステルに宿泊していました。ここに宿泊すれば、もっと良い現地の情報をゲットできるかもしれません。よかったら、下のリンクから雰囲気を見てみてください!
住みたい家を見つけたら?
Spare Roomなどの家探しサイトで、良いなと思った家を見つけたら、どんどんメッセージを送っていきましょう。
家探しは争奪戦なので、メッセージを送っても全然連絡が返ってこない、というのはザラにあります。
内見に行ったとしても、内見をする直前に他の人が家を決めてしまえば、内見できずにただ帰るなんてことも。
文章は簡単で良いので、日程調整をして早めに内見まで行ってしまいましょう!
▼メッセージサンプル
- I’m 〇〇(名前) .
自己紹介。 - I’m looking room for long turn.
長期滞在用の家を探していることを伝える。 - I found a flat of you guys and seems lovely!!
フラット(アパート)を褒める。 - I’d like to have an inspection if the flat is still available.
物件が空いているのであれば、内見をしたいことを伝える。 - Is it okay for two people to share one room for £⚪︎ per month?
2人で1つの部屋に住む場合は、掲載の金額が2人分の合計金額なのか、それぞれ支払わなければならないのかを確認しておく。 - Could you please let me know if the rent includes utilities such as water and electricity?
家賃に光熱費や水道代が入っているかも聞いておく。 - Is the property unfurnished, or does it come with any furniture? I would appreciate it if you could let me know what furniture is included.
家具がついているかを確認。家具がついているのであれば、どのような家具がついているかを教えてほしいと伝える。
内見中の注意点
内見中に確認すべき項目
無事内見の日にちが決まり、内見中にチェックした方が良い項目があるので、リストにまとめてみました。
「見ておくの忘れちゃった〜」「聞くの忘れちゃった〜」ということがないように、内見当日に聞いてしまいましょう!
内見に行ってみると分かると思いますが、大家さん本人が内見の対応をすることもありますが、不動産会社が間に入って内見の案内していることが多くあります。
内見で不動産会社が言っていたことと、大家さんとの契約書が違うなんてことはよくあるので、全部鵜呑みにしないで出来る限りの確認をしていきましょう!
▼内見中に不動産会社や大家さんに聞いてみた方が良いこと
- 家に人を呼べるか。
家に人が呼べない場合は、普通に1人で暮らすだけでも騒音などに対して色々言ってくる可能性があります。
また、賃貸の契約書にはAirBnB対策で、お金をもらって人を泊めてはいけないなどのルールがある場合があります。 - 家賃の支払日や支払方法。
仕事をしていない場合は、月々の支払いではなく、3〜6ヶ月分程度を前払いするように言われます。最終的には契約書通りに支払いを行なっていきますが、内見の際に聞いておくと良いと思います。 - 光熱費や水道代、Wi-Fiなどの通信環境。
目で見て分かることでないので、これも内見の際に確認しておきましょう。 - Council Tax(地方税)は含まれているか。
主に学生や仕事についてない人の場合は免除・減額措置があり、学生以外は税金を支払う必要があります。税金は高いので、確認しておきましょう! - どんな人が住んでいる、もしくは、住む予定があるのか。
どんな人が住んでいるかは聞いておいて損はないと思います! - ハウスルールはあるか。
私の住んでいるフラットにはないですが、フラットによっては、掃除当番などの公なものから、暗黙の了解で実施していることがある場合があるので、最初に聞いてみると良いと思います。
▼個人の部屋の確認項目
- 部屋の内側・外側の両方から鍵がかけられるか。
私が住んでいるフラットの個人部屋は、外側からは鍵はかけられますが、内側から鍵がかけられないようになっています。 - 壁が薄すぎないか。
壁が薄すぎると、騒音トラブルになる可能性があるので、確認をしておいた方が安心です。また、キッチン・バスに近いとシャワーの音などが聞こえてきたりします。 - ベッドの確認。
マットレスやベッドは付いていますが、枕や掛け布団、シーツは付いていないケースが多くあると思います。何が付いているのかを確認しましょう。また、人によってはマットレスの硬さが大事な人もいると思うので、確認しておきましょう。 - 棚やその他家具の確認。
内見時に付いていない家具でも、お願いすれば、家具を後から設置してくれたり、家具の交換などをしてくれる可能性もあります。古いものはないか、使い勝手が悪くないか確認しておきましょう。 - ヒーターの確認。
イギリスは寒い時期が長いので、必ずヒーターがあるかを確認しておきましょう。
またあったとしても壊れている場合もあるので、事前確認が必須です。 - 個人の部屋に穴や隙間が空いてないか。
イギリスではネズミが出ることが普通のこと。3〜4階などに住んでいても、建物が古かったりすると、個人部屋のドアの隙間や小さな隙間から小さなネズミが入ってきます。コストを抑えると、妥協点は出てくると思いますが、しっかり見ておくに越したことはないと思います!
▼共用スペースの確認項目
- キッチンやトイレ・バスの綺麗さや劣化度。
どんな人が住んでいるか、大家さんがきちんとメンテナンスをしてくれているかが分かると思います。 - シャワー室のお湯が使えるか。
お湯が使えなかったら大問題!どうやって使うの〜?なんて言いながらしれっと確認をしてみましょう。 - トイレの流れはスムーズか。
私の家のフラットは1階と2階があります。1階のトイレの流れは良いですが、2階は水圧が弱いです。これは推測ですが、水圧が弱いところは、便器の中に汚れが溜まった跡があると思います。 - オーブン、コンロ、水道、洗濯機、乾燥機の使い方を聞く。
使い方を聞けば、さりげなく壊れていないか確認でき、入居するときにスムーズだと思うので、聞いてみましょう。
家の周りをチェック
家の周りの環境をチェックすることで、そのエリアが治安が良いか悪いかが分かるはず。部屋の中だけでなく、家の周りも気にかけてみましょう。
妥協が必要になる部分にもなりますが、生活するのに必要なスーパーや交通手段の確認も再度しておくと良いと思います。
▼家周辺の確認項目
- 大通りから離れていないか。駅やバス停から遠くないか。
夜1人で帰るときに、薄暗いと少し危ないので確認しておきましょう。 - 治安が良いか。
ゴミがたくさん落ちていたり、建物の窓が鉄格子などで守られていたりする場合、治安が良いとは言えないと思います。少し高めのスーパーがあると治安が良いと言われているのでチェックしてみましょう。 - スーパーやコンビニは近くにあるか。
何かあったときに買いに行けるように、生活に必要なものが買える場所の確認はしておきましょう。
家を決めた後の注意点
デポジットを支払う時
デポジットだけ支払ってそのあと音沙汰なし、、、なんてことも0ではないので、デポジットを支払ったときは証拠を残しておいた方が良いと思います。
レシートなどをもらって、証拠を残しておきましょう。
契約書を必ず読む
家を決めた後は、契約書を結ぶことになります。イギリスの場合はオンライン上で契約を結ぶことがほとんどだと思います。
メールなどで契約書のドラフトが送られてくるので、必ず良く読んでください!!!
コピペしてChatGPTに翻訳してもらってでも良いので、こちら側に不利な内容になっていないかチェックしましょう。
家の中の撮影をする
車のレンタルでも、家の賃貸でもあることですが、使った後に傷がついていないかチェックされます。
変な言いがかりをつけられないように、使用前の動画を残しておきましょう!
他のロンドンに関する記事は、以下でまとめています。
参考にしてみて下さい!