芸術と歴史の都パリには、世界的に有名な美術館や博物館が数多く集まっています。
ルーヴル美術館やオルセー美術館などの定番はもちろん、小規模ながら個性豊かな展示を行う施設も見逃せません。
旅行者・地元の人に人気の美術館・博物館TOP30をランキング形式で紹介し、展示内容・見どころ・アクセスなど詳しい情報をお届けします。
芸術鑑賞初心者からアートファンまで楽しめる内容になっているので、自分に合ったスポットが見つかるはず!
是非、最後までご覧ください!
では、まず最初に、今回の前提条件ですが、、、
- 今回は「美術館・博物館」に焦点を置いて、30箇所紹介しています。
- 種類ごと「ベスト30〜21」「ベスト20〜11」「ベスト10〜1」に分けて、分かりやすくまとめています。
- フランスのメインシティである、「パリ」を対象地域としています。
パリの記事は、以下でまとめています。
参考にしてみて下さい!
ベスト30〜21
ブールデル美術館
フランスの彫刻家アントワーヌ・ブールデル(1861-1929)のアトリエ兼住居を元に開設された美術館で、パリ15区に位置します。
ブールデルはロダンの弟子でありながら独自の力強い作風を確立し、近代彫刻の重要人物として知られています。
美術館では、代表作「弓を引くヘラクレス」をはじめとする大規模な彫刻や石膏像、デッサン、模型など、彼の多岐にわたる作品を間近で鑑賞できます。
特に中庭や庭園には大きな彫像が配置され、自然光の下で鑑賞できる点が魅力的。
館内は当時のアトリエの雰囲気がそのまま残されており、芸術家の日常と創作の場を感じられる貴重な空間となっています。
比較的規模はコンパクトですが、無料で入館できるため、観光客にも地元住民にも親しまれています。
パリの中心部から少し離れている分、静かな環境でゆっくりと芸術を味わえる点も大きな魅力で、彫刻やアトリエ文化に興味のある人にはぜひ訪れてほしいスポットです!
- 住所
18 Rue Antoine Bourdelle, 75015 Paris, フランス - 営業時間
火〜日 10:00〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
無料
*企画展は有料
ガリエラ美術館
パリ16区に位置する市立ファッション美術館で、18世紀から現代に至るまでの貴重な衣装コレクションを所蔵しています。
豪華なルネサンス様式の建物はガリエラ公爵夫人によって建設され、現在はモードの歴史を語る展示の舞台となっています。
常設展は行われておらず、企画展ごとにテーマを変えて展示が入れ替わるのが特徴で、オートクチュールの名作や著名デザイナーの回顧展など、世界的に注目を集める企画が多いです。
収蔵品は衣装だけでなく、アクセサリー、写真、デザイン画など幅広く、ファッション史全体を通じて流行や美意識の変遷を体験できます。
建物そのものも芸術的価値が高く、庭園や外観は散策スポットとしても人気です。入場料は展示内容によって異なりますが、学術的にも観光的にも大きな価値を持ち、パリを代表するファッション関連の文化施設と言えると思います。
特にファッションに興味がある人にとっては必訪の場所であり、モードの都・パリらしさを感じられる空間です。
- 住所
10 Av. Pierre 1er de Serbie, 75116 Paris, フランス - 営業時間
火〜木 10:00〜18:00
金 10:00〜21:00
土・日 10:00〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,400円程度
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モンマルトル博物館
パリ18区のモンマルトルの丘にある歴史的な建物を利用した博物館で、芸術家たちが暮らした地区の文化や歴史を伝える場所です。
建物は17世紀に建てられた邸宅で、かつてルノワールやユトリロ、ヴァラドンらが滞在・制作していたことでも知られています。
展示は19世紀末から20世紀初頭にかけてのモンマルトルの芸術的繁栄を中心に構成され、絵画、ポスター、写真、当時の資料を通じてボヘミアン文化の息吹を感じられます。
特にキャバレー「ル・シャ・ノワール」や「ムーラン・ルージュ」といった歓楽文化に関連する展示は、当時のモンマルトルの自由で華やかな空気を伝えています。
さらに敷地内の「ルノワールの庭園」は緑豊かで静かに過ごせる空間で、モンマルトルの丘を一望できる絶景スポットとしても人気です。
芸術鑑賞だけでなく、散策や休憩も楽しめるため、モンマルトル地区の観光とあわせて訪れるのに最適な場所です。
- 住所
12 Rue Cortot, 75018 Paris, フランス - 営業時間
月〜日 10:00〜19:00 - 定休日
無し - 価格帯
2,500円程度
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City of Fashion and Design
パリ13区のセーヌ川沿いにある文化施設で、ファッションやデザイン、アート、ライフスタイルに特化した複合空間です。
2008年に誕生したこの建物は、倉庫を改装し、緑色の波状のファサードを持つ革新的なデザインで知られています。
館内ではファッションショーや展示会、デザイン関連のイベントが開催され、特にデザイナーや学生たちの作品発表の場として注目されています。
また、レストランやクラブ、ルーフトップバーも併設されており、日中は芸術鑑賞、夜はナイトライフを楽しめる便利な場所です。
入場自体は無料で、企画展や特別イベントの際には別途料金がかかる場合があります。
セーヌ川を望む立地とユニークな建築はフォトスポットとしても人気で、観光とカルチャー体験を同時に楽しみたい人におすすめです!
- 住所
34 Quai d’Austerlitz, 75013 Paris, フランス - 営業時間
月〜日 10:00〜0:00 - 定休日
無し
イヴ・サンローラン美術館パリ
パリ16区に位置する伝説的デザイナー、イヴ・サンローランの作品と人生を紹介する美術館です。
かつて彼のオートクチュール・メゾンがあった建物を利用しており、実際にデザインが生み出されたアトリエも公開されています。
館内では、1960年代から2000年代にかけての代表的なコレクションが展示され、ドレスやスケッチ、アクセサリー、写真などを通してモード史に残る功績をたどることができます。
特に、彼が創り出した「モンドリアンドレス」や「パンツスーツ」などは、ファッションを芸術の域にまで高めた象徴的な作品として有名です。
また、展示は定期的に入れ替えられるため、訪れるたびに新しい発見があります。美術館はファッションファンのみならず、アートやデザインに関心のある人にとっても見応えのある場所で、パリのモード文化を象徴するスポット。
入場料は有料ですが、その価値を十分に感じられる場所だと思います。
- 住所
5 Av. Marceau, 75116 Paris, フランス - 営業時間
改装工事中 - 定休日
無し - 価格帯
ー
ショコラ博物館
パリ10区にあるチョコレートの歴史と文化を紹介する博物館で、子どもから大人まで楽しめる体験型スポットです。
館内では、古代マヤやアステカ時代から現代に至るまでのカカオとチョコレートの歴史が紹介され、貴重な資料や展示品を通してチョコレートの魅力を学ぶことができます。
特に人気なのは、チョコレート職人による実演で、目の前でチョコを扱う技術を見学でき、出来立てを試食できることも大きな魅力です。また、館内にはや子ども向けのクイズラリーもあり、家族連れにも親しまれています。
見学後にはミュージアムショップで種類豊富なチョコレート製品を購入でき、お土産選びにも最適。
有料施設ではありますが、甘い香りに包まれながら学びと体験を同時に楽しめる、パリならではのユニークな博物館だと思います。
- 住所
28 Bd de Bonne Nouvelle, 75010 Paris, フランス - 営業時間
月〜日 10:00〜18:00 - 定休日
無し - 価格帯
3,200円程度
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マイヨール美術館
20世紀を代表する彫刻家・画家のアリスティド・マイヨール(1861–1944)の作品を中心に展示する美術館で、パリ7区に位置しています。
マイヨールは、女性の身体を理想化しつつも、豊満で落ち着いたフォルムを特徴とする彫刻で知られ、ロダン以降の近代彫刻の新たな方向性を示した芸術家です。
美術館は、彼の弟子であり長年の協力者だったディナ・ヴェルニによって設立。館内には彫刻だけでなく、素描や絵画、装飾芸術に至るまで幅広い作品が展示されており、マイヨール芸術の全体像を知ることができます。
また、マイヨールの作品だけでなく、20世紀以降のアートを紹介する特別展も積極的に開催されており、現代美術との対話が生まれる場ともなっています。
建物自体は歴史のある邸宅を改装したもので、クラシカルな雰囲気とモダンな展示が融合した空間も魅力です。彫刻や近代美術に興味のある人はもちろん、落ち着いた環境でアートをじっくり鑑賞したい人におすすめのスポットだと思います!
- 住所
59-61 Rue de Grenelle, 75007 Paris, フランス - 営業時間
月・火 10:30〜18:30
水 10:30〜22:00
木〜日 10:30〜18:30 - 定休日
無し - 価格帯
2,900円程度
フラゴナール博物館
パリ9区のオペラ座近くにある香水の博物館で、老舗香水ブランド「フラゴナール」が運営しています。
19世紀の邸宅を利用した館内では、香水の歴史や製造過程、希少な香水瓶コレクションを通じて、香りの文化について紹介しています。
古代エジプトや中世ヨーロッパにおける香料の役割から、現代に至るまでの香水の進化を学べるほか、実際に原料や香りを体験できる展示もあり、五感で楽しめる点が大きな魅力です。
また、香水職人による技術の解説や、フラゴナール社が誇る伝統的な製法の紹介も行われており、香水がどのように芸術的価値を持つかを実感できます。
さらに入場料が無料である点も観光客にとって嬉しいポイントで、短時間でも気軽に訪れることができます。
見学の最後にはミュージアムショップがあり、フラゴナールの香水や石鹸を購入できるため、お土産選びにも最適。パリの芸術文化を香りという視点から楽しめるユニークな場所として高く評価されています!
- 住所
9 Rue Scribe, 75009 Paris, フランス - 営業時間
月〜土 9:00〜17:30
日 9:00〜16:30 - 定休日
無し - 価格帯
無料
シテ科学産業博物館
パリ19区ラ・ヴィレット公園内にあるヨーロッパ最大級の科学博物館で、科学や産業技術をわかりやすく紹介している体験的な施設。
1986年に開館したこの博物館は、子どもから大人まで幅広い層に人気があり、年間を通して多くの来館者が訪れます。
館内には宇宙、物理学、生物学、環境問題、交通など多岐にわたるテーマの展示が設けられ、最新の科学技術について理解を深めることができます。
また、「シテ・デ・アンファン」と呼ばれる子ども向け科学館、プラネタリウムや潜水艦アルゴノートの展示もあり、科学を身近に感じられるダイナミックな体験が可能です。
併設の図書館や映画館、イベントスペースも充実しており、一日中楽しめる複合的な文化施設となっています。科学好きはもちろん、家族連れにも最適な場所だと思います!
- 住所
30 Av. Corentin Cariou, 75019 Paris, フランス - 営業時間
火〜土 9:15〜18:00
日 9:15〜19:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,200円程度
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クリュニー美術館
パリ5区にある中世美術を専門とした博物館で、正式名称は「中世美術館(Musée national du Moyen Âge)」。
15世紀に建てられたクリュニー修道院長邸を利用しており、ローマ浴場跡とゴシック建築が融合した独特の雰囲気が特徴です。
館内にはステンドグラス、彫刻、金銀細工、写本、家具など中世ヨーロッパの貴重な芸術品が数多く展示されていますが、特に有名なのが「貴婦人と一角獣」のタピスリーです。これは中世美術の最高傑作の一つとされ、6枚の連作が織りなす幻想的な世界観は多くの来館者を魅了しています。
また、建物の地下には紀元3世紀のローマ浴場跡が残されており、古代と中世の歴史が同時に体感できる点も他にはない魅力です。美術館は近年リニューアルされ、展示がさらに見やすくなっています。
中世の文化や美術に関心のある人はもちろん、パリの歴史的建築を楽しみたい人にもおすすめのスポットです!
- 住所
28 Rue du Sommerard, 75005 Paris, フランス - 営業時間
火〜日 9:30〜17:45 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,100円程度
ベスト20〜11
国立自然史博物館
パリ5区ジャルダン・デ・プラント(植物園)内に広大な敷地を持つフランスの代表的な科学博物館。
17世紀に王立薬草園として始まり、今日では動植物学、鉱物学、古生物学、人類学など幅広い分野を網羅する学術機関となっています。
特に人気なのは「進化大陳列館(Grande Galerie de l’Évolution)」で、壮大なホールに動物の剥製や骨格標本が多数展示され、自然界の多様性と進化の歴史を迫力ある形で体感できます。
さらに恐竜の化石や鉱物コレクション、人類の進化を解説する展示など、子どもから研究者まで幅広い層に対応した内容が魅力です。
また、隣接する植物園では四季折々の植物を観察でき、動物園も併設されているため、一日を通して自然科学を学び楽しめる環境が整っています。学術的価値が高い一方で、展示はビジュアル的にも魅力的に構成されていて、家族連れや観光客にも人気のスポットです!
- 住所
57 Rue Cuvier, 75005 Paris, フランス - 営業時間
月 10:00〜18:00
水〜日 - 定休日
火曜日 - 価格帯
1,600円程度
ギメ東洋美術館
パリ16区に位置するフランス随一のアジア美術専門の博物館で、アジア各地から収集された豊富なコレクションを誇ります。
創設者はリヨン出身の実業家エミール・ギメで、19世紀末に世界各地を旅して集めた美術品を基に博物館が設立されました。
館内には、インド、中国、日本、韓国、東南アジア、中央アジアなど広範囲の地域からの仏像、陶磁器、絵画、工芸品などが展示されています。
特に仏教美術のコレクションは質・量ともに世界的に高く評価されており、カンボジアのアンコール遺跡の彫刻やガンダーラ美術などは必見です。
さらに、日本の浮世絵や陶器、刀剣なども展示されており、アジア文化の多様性を横断的に理解できる構成になっています。
建物は広々としていて、作品一つ一つを落ち着いて鑑賞できる環境が整っているのも魅力です。
アジア文化に関心がある人はもちろん、美術や歴史を幅広く学びたい人にとっても必訪のスポットです!
- 住所
6 Pl. d’Iéna, 75116 Paris, フランス - 営業時間
月 10:00〜18:00
水〜日 10:00〜18:00 - 定休日
火曜日 - 価格帯
2,200円程度
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パリ市立近代美術館
パリ16区シャイヨ宮に位置する美術館で、20世紀以降の近現代美術を中心に収蔵・展示しています。
1937年の万国博覧会に合わせて建設された建物を利用しており、広々とした展示空間が特徴です。
コレクションは、フォーヴィスム、キュビスム、シュルレアリスムなど20世紀初頭の前衛芸術から、現代アートに至るまで幅広く、ドローネー夫妻、マティス、ピカソ、ブラック、レジェといった巨匠の作品が並びます。
中でも、ラウル・デュフィの大作「電気の精」は圧倒的なスケールで知られる必見の展示です。
常設展は入場無料で公開されており、気軽に世界的名画を鑑賞できる点も魅力。
セーヌ川やエッフェル塔に近く、観光ルートにも組み込みやすい立地にあり、パリでモダンアートを味わうのに最適なスポットです!
- 住所
11 Av. du Président Wilson, 75116 Paris, フランス - 営業時間
火・水 10:00〜18:00
木 10:00〜21:30
金〜日 10:00〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
無料
*特別展は有料
ジャックマール・アンドレ美術館
パリ8区にある19世紀の邸宅を利用した美術館で、豪華な生活空間と共に美術コレクションを鑑賞できるのが特徴です。
銀行家エドゥアール・アンドレとその妻ネリー・ジャックマールによって築かれた邸宅で、夫妻が生涯をかけて集めた美術品が展示されています。
館内は豪華絢爛なサロンや回廊がそのまま保存されており、当時の上流階級の暮らしを垣間見ることができます。
コレクションにはイタリア・ルネサンスの絵画、フランドル絵画、フランス絵画、彫刻、家具、工芸品などが含まれ、ラファエロ、ボッティチェリ、ティツィアーノといった巨匠の作品も鑑賞可能です。
また、特別展も頻繁に開催され、世界各地から集められた美術品を紹介する企画が高い評価を得ています。
館内のカフェも人気が高く、かつての舞踏室を利用した空間で優雅なひとときを過ごせる点も魅力です。美術鑑賞と歴史的建築の両方を楽しめる、パリでも特に洗練された美術館のひとつといえると思います。
- 住所
158 Bd Haussmann, 75008 Paris, フランス - 営業時間
月〜木 10:00〜18:00
金 10:00〜22:00
土 10:00〜19:00
日 10:00〜20:00 - 定休日
無し - 価格帯
2,300円程度
マルモッタン・モネ美術館
パリ16区にある印象派美術の宝庫で、特にクロード・モネの作品コレクションで世界的に有名です。
美術館はもともとナポレオン時代の歴史研究家ジュール・マルモッタンの邸宅で、後に美術館として公開されました。
最大の見どころは、モネの代表作「印象・日の出(Impression, soleil levant)」で、印象派の名前の由来となった重要作品です。そのほか、晩年のジヴェルニーの庭を描いた「睡蓮」シリーズなども豊富に展示され、モネ芸術の変遷を一望できます。
また、ルノワール、ドガ、モリゾ、シスレーといった印象派・後期印象派の巨匠たちの作品も数多く所蔵されています。
さらに、中世からルネサンスにかけての写本や工芸品のコレクションもあり、多彩な展示が楽しめる点も特徴です。
邸宅風の落ち着いた空間で、観光客が多いオルセー美術館やオランジュリー美術館に比べると比較的静かに鑑賞できるのも魅力です。印象派に関心がある人にとって必訪の美術館であり、パリの美術巡りをより充実させる存在だと思います!
- 住所
2 Rue Louis Boilly, 75016 Paris, フランス - 営業時間
火〜日 10:00〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,500円程度
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パリ装飾美術館
ルーヴル美術館の西翼に位置する美術館で、工芸、デザイン、ファッション、グラフィックアートなど幅広い装飾芸術を専門としています。
1864年に設立され、フランスの装飾芸術の保存・発展を目的に膨大なコレクションを築き上げてきました。
館内には中世から現代に至るまでの家具、陶磁器、ガラス、宝飾品、テキスタイル、ポスター、デザイン作品など15万点以上が所蔵され、時代ごとの生活様式や美意識の変遷をたどることができます。
特にアール・ヌーヴォーやアール・デコ期の展示は、豪華で洗練された装飾の美を存分に味わえるエリアとして人気です。
しばしば開催される特別展では、デザイナーやブランドに焦点を当てた企画が行われ、ファッション業界や観光客から高い注目を集めています。装飾芸術を通して美の多様性を体感できる、文化的にも学術的にも価値の高い美術館です!
- 住所
107 Rue de Rivoli, 75001 Paris, フランス - 営業時間
火・水 11:00〜18:00
木 11:00〜21:00
金〜日 11:00〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,600円程度
カルナヴァレ美術館
パリ3区マレ地区にある市立美術館で、「パリの歴史美術館」として知られています。
16世紀の貴族邸宅を利用した建物には、パリの歴史を物語る膨大な資料や芸術品が展示されています。
先史時代からフランス革命、19世紀の大改造、そして20世紀に至るまでの都市の変遷を幅広く紹介しており、絵画、彫刻、装飾芸術、写真、文書、看板など多様なコレクションを楽しむことができます。
特に革命期の展示は充実しており、マリー・アントワネットの遺品や革命に関連する絵画・記録類が観覧できるのは大きな見どころです。
また、作家プルーストの部屋を再現した展示や、19世紀パリの街並みを伝える資料もあり、文学や都市文化に関心のある人にも人気があります。
2021年に大規模リニューアルを経て展示空間が刷新され、より分かりやすく魅力的に生まれ変わりました。
入場料は無料で、観光客だけでなく地元市民にも愛されるスポットです!
- 住所
23 Rue de Sévigné, 75003 Paris, フランス - 営業時間
火〜日 10:00〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
無料
パレ・ド・トーキョー
パリ16区にある現代アートの拠点で、ヨーロッパ最大級の現代美術センターとして知られています。
1937年の万国博覧会に合わせて建設された建物を利用しており、2002年に現代アート専門施設として再スタートしました。
館内は非常に広大で、従来の美術館とは異なり、白壁に整えられた展示空間ではなく、時に荒々しい倉庫のような空間を生かしてダイナミックな展示を行うのが特徴です。
ここではフランス国内外の新進気鋭アーティストや国際的に活躍する現代作家の作品が紹介され、彫刻、映像、パフォーマンス、マルチメディア作品など多彩な表現に触れることができます。
また、夜遅くまで開館しているため、仕事帰りや観光の合間に立ち寄れる点も魅力。
さらに、併設されているレストランや屋外テラスからはエッフェル塔を望むことができ、アート鑑賞と共に特別な時間を過ごせます!
- 住所
13 Av. du Président Wilson, 75116 Paris, フランス - 営業時間
月 12:00〜21:00
水〜日 12:00〜21:00 - 定休日
火曜日 - 価格帯
2,300円程度
ロダン美術館
フランスを代表する彫刻家オーギュスト・ロダン(1840–1917)の作品を収蔵・展示する美術館で、パリ7区ヴァレンヌ通りに位置します。
18世紀の邸宅「ビロン館」を利用しており、館内と庭園の両方で彼の代表作を鑑賞できるのが大きな魅力です。
館内には「地獄の門」の模型や「考える人」「カレーの市民」といった名作が展示され、彫刻だけでなく素描や写真、ロダンが収集した美術品も見られます。
また、広大な彫刻庭園には「地獄の門」や「考える人」が配置され、自然光の中で作品を堪能できる点が特徴です。
さらに、ロダンと親交のあったカミーユ・クローデルの作品も展示され、二人の芸術的関係を感じられる空間となっています。
落ち着いた雰囲気の庭園は散策スポットとしても人気で、都会の中で静かに芸術を味わえる場所です。ロダンの創作世界を深く体感できる、パリでも特に人気の高い美術館のひとつといえると思います!
- 住所
77 Rue de Varenne, 75007 Paris, フランス - 営業時間
火〜日 10:00〜18:30 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,600円程度
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ケ・ブランリ美術館
2006年に開館した比較的新しい美術館で、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカ大陸の民族美術を専門としています。
パリ7区セーヌ川沿い、エッフェル塔のすぐ近くに位置し、建築家ジャン・ヌーヴェルによる独創的な建物と、外壁を覆う植物の庭園が印象的です。
館内には約35万点ものコレクションがあり、マスク、装飾品、衣装、宗教儀式の道具などが展示されています。展示は地域ごとに分かれており、それぞれの文化の多様性と独自性を感じられる構成です。
また、音響や映像を活用した展示も多く、訪問者が楽しめるように工夫がされています。
異文化理解や世界の多様性に触れたい人にとって、必見のスポットといえると思います!
- 住所
37 Quai Jacques Chirac, 75007 Paris, フランス - 営業時間
火・水 10:30〜19:00
木 10:30〜22:00
金〜日 10:30〜19:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,400円程度
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ベスト10〜1
ピカソ美術館
20世紀美術を代表する巨匠パブロ・ピカソ(1881–1973)の作品を中心に収蔵・展示する美術館で、パリ3区マレ地区の17世紀建築「サレ館」を利用しています。
館内には絵画だけでなく、彫刻、素描、版画、陶器、さらには彼の私的コレクションまで含まれ、総数5,000点以上の膨大な資料を所蔵しています。
ピカソの芸術活動は非常に幅広く、多様なスタイルを試みてきましたが、この美術館ではその全貌を体系的にたどることができます。特にキュビスムの発展を示す作品群や、晩年の自由奔放な表現は見どころです。
また、ピカソが収集したセザンヌやマティス、ルドンなど他の芸術家の作品も展示されており、彼の芸術的交流や影響関係を知る手がかりとなります。
美術館は2014年に大規模改修を終え、展示空間が広がり、作品をより快適に鑑賞できるようになりました。ピカソを愛する人はもちろん、20世紀美術全体に関心がある人にとっても充実した体験が得られる場所です!
- 住所
5 Rue de Thorigny, 75003 Paris, フランス - 営業時間
火〜日 9:30〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,800円程度
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Musée de l’Illusion Paris
視覚や感覚を刺激する体験型の美術館で、家族連れや若者を中心に人気を集めています。
ここでは、単なる作品鑑賞ではなく、来館者自身が「参加」し、目の錯覚や感覚の不思議を楽しむことができます。
展示内容は、立体的に見える平面アートや、鏡を利用したインスタレーション、逆さまの部屋、果てしなく続くように見える空間など、多彩な仕掛けで構成されており、科学とアートを融合させたユニークな空間が広がっています。
また、写真映えするスポットが多数用意されており、訪問者がSNSにシェアすることで話題性を高めています。
子どもから大人まで直感的に楽しめるため、教育的要素とエンターテインメントが両方あるのがポイント。
芸術鑑賞が苦手な人でも気軽に楽しめる新感覚スポットとして注目を浴びています!
- 住所
98 Rue St Denis, 75001 Paris, フランス - 営業時間
月〜水 10:00〜21:00
木〜土 10:00〜22:00
日 10:00〜21:00 - 定休日
無し - 価格帯
3,300円程度
オランジュリー美術館
パリのチュイルリー庭園内に位置し、特にクロード・モネの大作「睡蓮(Les Nymphéas)」を所蔵することで世界的に有名です。
建物を改装して1927年に美術館として開館し、印象派からポスト印象派の名作を多く展示しています。モネ自身が設計に関わった円形の展示室は自然光が降り注ぎ、巨大な「睡蓮」連作を囲むように配置され、まるで水面に包まれるような没入体験を提供してくれます。
また、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソ、モディリアーニなど、20世紀初頭を代表する芸術家の作品も鑑賞することができ、質の高さとバランスの取れたコレクションが魅力です。
比較的コンパクトな館内は短時間で充実した鑑賞が可能で、ルーヴルやオルセーと並ぶ「印象派の三大拠点」として観光客から人気を集めています。特に印象派に関心がある人にとっては必見の美術館です!
- 住所
Jardin des Tuileries, 75001 Paris, フランス - 営業時間
月 9:00〜18:00
水〜日 9:00〜18:00 - 定休日
火曜日 - 価格帯
2,000円程度
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プティ・パレ
1900年のパリ万国博覧会のために建設された美しい建築物で、現在はパリ市立美術館として一般公開されています。
シャンゼリゼ通り近くに位置し、ルーヴルやオルセーに比べると知名度はやや低いですが、常設展が無料で鑑賞できることから地元市民や観光客に親しまれています。
館内には古代からルネサンス期、17〜19世紀のフランス美術まで幅広い作品が収蔵されており、ルーベンスやドラクロワ、クールベといった巨匠の作品を間近に鑑賞できます。
さらに装飾芸術や版画、工芸品なども豊富に展示され、総合的に美術の歴史をたどれる内容となっています。
また、建物自体も壮麗なアール・ヌーヴォー様式の傑作であり、内部の吹き抜けホールや中庭の回廊は建築美としての価値も高いです。観光の合間に立ち寄りやすく、落ち着いた雰囲気の中で芸術を楽しめるスポットとしておすすめです!
- 住所
Av. Winston Churchill, 75008 Paris, フランス - 営業時間
火〜木 10:00〜18:00
金・土 10:00〜20:00
日 10:00〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
無料
フォンダシオン ルイ・ヴィトン
パリ西部ブローニュの森に位置する現代美術館で、2014年に開館しました。
建築はフランク・ゲーリーによる設計で、巨大な帆船を思わせるガラスの外観が印象的です。
ルイ・ヴィトン財団によって設立され、世界的な現代アートや近代美術を紹介するだけでなく、建築そのものが芸術作品と呼べるほどの存在感を放っています。
館内では常設展示のほか、世界的に注目を集める特別展が定期的に開催され、モネ、カンディンスキー、ジャコメッティといった近代美術の巨匠から、現代アーティストの前衛的な作品まで幅広く鑑賞できます。
また、建物の屋上テラスからはパリの街並みを一望できるため、美術だけでなく観光スポットとしても高い人気を誇ります。
伝統と革新の融合を体現するこの美術館は、アートと建築を同時に楽しみたい人にとって必見の場所といえると思います!
- 住所
8 Av. du Mahatma Gandhi, 75116 Paris, フランス - 営業時間
月 12:00〜19:00
水〜金 12:00〜19:00
土・日 11:00〜20:00 - 定休日
火曜日 - 価格帯
2,800円程度
軍事博物館
アンヴァリッド(廃兵院)の中に位置するフランス随一の軍事史博物館で、1670年にルイ14世の命で創設された建物を利用しています。
館内には中世から20世紀に至るまでの武器、甲冑、大砲、軍服などが展示され、フランスおよびヨーロッパの軍事史を体系的に理解することができます。
特にナポレオン1世に関する展示は充実しており、彼が使用した軍装品や肖像画、戦略地図などを通してその人物像を間近に感じられます。
さらに、博物館の敷地内にはナポレオンの墓が安置されており、荘厳なドーム教会は訪問者に強い印象を与えます。
展示は単なる武力の歴史にとどまらず、戦争と社会、技術革新の関わりも示しており、学術的価値も高い施設です。歴史好きだけでなく、ヨーロッパ文化や政治史に関心がある人にもおすすめの場所です!
- 住所
129 Rue de Grenelle, 75007 Paris, フランス - 営業時間
月〜日 10:00〜18:00 - 定休日
無し - 価格帯
3,000円程度
グレヴァン美術館
1882年に創設された歴史ある蝋人形館で、パリ9区グラン・ブルヴァール沿いに位置しています。
館内には世界的著名人や歴史的人物、芸術家、スポーツ選手、さらには映画や音楽のスターまで、数百体に及ぶ蝋人形が展示されています。
実物と見紛うほど精巧に作られた人形は、まるで本人に会っているかのようなリアリティを持ち、訪問者に強いインパクトを与えます。
展示はテーマごとに構成されており、歴史の名場面を再現した空間や、現代のセレブリティと「共演」できるような演出も楽しめます。
また、プロジェクションマッピングや音響を取り入れた体験型の展示も導入されており、従来の蝋人形館を超えたエンターテインメント施設へと進化しています。観光客はもちろん、家族連れや若者にも人気で、写真映えするスポットとしても注目度が高い美術館です!
- 住所
10 Bd Montmartre, 75009 Paris, フランス - 営業時間
月〜金 10:00〜18:00
土・日 9:30〜19:00 - 定休日
無し - 価格帯
3,400円程度
ポンピドゥー・センター
パリ4区に位置する現代・現代美術の殿堂であり、1977年に開館しました。
外観は「内外逆転」をテーマに設計され、建物の外にカラフルな配管やエスカレーターがむき出しになった斬新なデザインは、建築そのものがアート作品として国際的に高い評価を受けています。
館内の「国立近代美術館」には、20世紀から21世紀にかけての豊富なコレクションが収蔵され、ピカソ、マティス、カンディンスキー、デュシャン、ウォーホルといった巨匠から、現代アーティストの挑戦的な作品まで幅広く展示されています。
また、企画展は常に革新的で、映像やデジタルアートを取り入れるなど、時代の最先端を体感できるのが特徴です。
さらに、館内には図書館、映画館、音響研究施設も併設され、学術的にも文化的にも重要な拠点となっています。
屋上からはパリ市街を一望できるため、観光スポットとしても人気が高く、芸術と建築、都市景観を同時に楽しめる場所です!
- 住所
Place Georges-Pompidou, 75004 Paris, フランス - 営業時間
改装工事中 - 定休日
無し - 価格帯
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オルセー美術館
セーヌ川の左岸にある19世紀美術の殿堂で、1986年に開館しました。
元々は1900年の万国博覧会に合わせて建設された鉄道駅「オルセー駅」を改装したもので、その壮麗なアール・ヌーヴォー様式の建築は美術館自体が芸術品といえるほどの魅力を放っています。
館内には、1848年から1914年までのフランス美術を中心に膨大なコレクションが収蔵されており、特に印象派・ポスト印象派の作品群は世界有数の質と規模を誇ります。
モネ、ルノワール、ドガ、マネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンといった巨匠の代表作を間近で鑑賞でき、印象派美術館の最高峰として知られています。
さらに彫刻、写真、工芸品も充実しており、19世紀美術の全体像を把握できる点も特徴です。
駅舎の大時計越しにセーヌ川を望む景観はフォトスポットとして人気で、芸術鑑賞と同時に建築美や歴史を体感できる特別な空間となっています!
- 住所
Esplanade Valéry Giscard d’Estaing, 75007 Paris, フランス - 営業時間
火・水 9:30〜18:00
木 9:30〜21:45
金〜日 9:30〜18:00 - 定休日
月曜日 - 価格帯
2,800円程度
ルーヴル美術館
ルーヴル美術館は、世界最大級かつ最も有名な美術館。かつて王宮として使用されていた壮麗な建物を利用し、1793年に美術館として開館しました。
所蔵点数は38万点以上、そのうち常設展示は約35,000点に及び、先史時代から19世紀までの人類の美術遺産を網羅しています。
古代エジプトやギリシャ・ローマの遺物、中世・ルネサンス期の絵画、イスラム美術、工芸品まで幅広く、訪問者は世界文化の縮図を一度に体感できます。
代表作としては、ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ミロの「ヴィーナス」、サモトラケの「ニケ」などが特に有名で、世界中の観光客がこれらを一目見ようと訪れます。
1990年代に完成したガラスのピラミッドはルーヴルの新たなシンボルとして親しまれ、古典と現代が調和する空間を演出しています。圧倒的な規模と質を誇るルーヴルは、美術愛好家のみならず、初めてパリを訪れる人にとって必ず足を運びたい場所です!
- 住所
Rue de Rivoli, 75058 Paris, France - 営業時間
月 9:00〜18:00
水 9:00〜21:00
木 9:00〜18:00
金 9:00〜21:00
土・日 9:00〜18:00 - 定休日
火曜日 - 価格帯
3,900円程度
パリの記事は、以下でまとめています。
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